【映画レビュー】君の名は。

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(「君の名は。」公式HP )

公開53週目にして、やっと「君の名は。」を見てきました!
ネットやテレビでの評判が良かったのでいつか行こうと思ってましたが、ちょっと遅くなりすぎましたね。

以下、ネタバレを含みますので、これから鑑賞予定の人はご注意ください。

あらすじ

千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会>への憧れを強くするばかり。
「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」
そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこと>もない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。
「私/俺たち、入れ替わってる!?」
いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先>、突然入れ替わりが途切れてしまう。入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。
「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」
辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。
出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す
(出典 「君の名は。http://www.kiminona.com/index.html)

時間軸

この作品はキャラクターごとに時間軸が異なるため、簡単にまとめると・・・
・三葉が住む時代
→ 2013年

・瀧が住む時代
→ 2016年

・OP/EDの時代
→ 2021年

こんな感じですかね、時間があれば簡単に表にしてみたいと思います。

感想

実は新海監督の作品を鑑賞したのは、この「君の名は。」は初めてでした。「秒速5センチメートル」とか気になる作品はありましたが
友人から、バットエンドだよとネタバレ的なことを言われ、バットエンドなら見なくていいや〜的なノリで見ませんでした。
君の名は。」のプログラムの監督インタビューに書いてありましたが、監督ご自身では「秒速5センチメートル」はバットエンドでは無い認識のようで
観客に対する作品の難しさを語っていました。せっかくですので「秒速5センチメートル」を含む他の作品も見てみようかな〜っと思います。
(お!「君の名は。」の感想のはずが、「秒速5センチメートル」が大部分を占めてる・・・・)

さて、「君の名は。」の感想ですが、まごうことなきハッピーエンド!!!
いや〜救われてよかった・・・(´;ω;`)

4大心に残ってるシーン

君の名は。」は心に残ってるシーンが多々ありますが、個人的ベストは以下の通り!!
・三葉を探しに岐阜県飛騨に行き、その惨劇を目の当たりにするシーン。
・三葉が瀧を探しに東京に行くシーン
・彗星落下の被害を防ぐために奔走するシーン
・三葉と瀧お互いを電車の中で見つけるシーン
(時系列順)

・三葉を探しに岐阜県飛騨に行き、その惨劇を目の当たりにするシーン。

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(出典 飛騨市公式観光サイト 飛騨の旅 https://www.hida-kankou.jp/model/1000000603/)

三葉との入れ替わりがなくなり、連絡も取れなくなったので、瀧は三葉を探しに岐阜県飛騨地方へと向かいます。
そこで彗星落下によって糸守町は壊滅、三葉は3年前に亡くなっていたことを知ります。

このシーンが心に残ってる理由ですが
もし、これが自分だったら絶望の淵においやられ、何も手に付かなくなってただろうな〜と思います。
おそらく瀧も絶望はしていたのではないでしょうか。それでも諦めきれずに何か手はないかと手をつくし、宮水神社の御神体の元へとたどり着きます。
この諦めずに、希望、願い、救いを求めての行動は心を打つものがありました。

・三葉が瀧を探しに東京に行くシーン

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(出典 君の名は。公式HP 予告動画)

瀧は再び三葉と入れ替わり、そこで三葉は3年前に瀧に会いに東京に行っていたことを知ります。
三葉は最後に瀧を会うことができましたが、お互いの入れ替わりは時間軸が異なっているため当然、瀧から三葉はわかりませんでした。

ここで作品のキーである「結び」組紐を瀧に渡します。三葉からすればお互いの時間軸が異なるなんて知る由もなかったはずです。
このシーンでも気づいている素振りはなかったですね。これがきっかけで三葉は髪を切るわけですが、失恋にも似た気持ちになったのでしょうか。

・彗星落下の被害を防ぐために奔走するシーン

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(出典 君の名は。新ビジュアル)

再び三葉との入れ替わりができ、彗星落下の被害を防ぐために奔走するシーン
なかでも、宮水神社の御神体での三葉と瀧の出会いは感動しました!
決して会うことはできない二人、誰そ彼での初めて出会い。あの時の三葉の嬉しそうな声や表情は今でも忘れられないですね。
ここで、瀧が三葉から3年前に受け取った組紐を返します。結びがつながり、戻ったということなのでしょうか。
その後は名前を忘れないようにと、お互いの手に名前を書くのですが、三葉が書き始めたところで時間切れ・・・

瀧の「言おうと思ったんだ、お前が世界のどこにいても、必ず会いに行くって」というセリフにはなかなか心に来ました。

その後も彗星落下の被害を防ぐために三葉は奔走を続けるのですが、やはり瀧の名前は忘れてしまい、忘れちゃだめな人という感情しか残っておらず、三葉の手に書かれた文字を見ると・・・
そこには名前は書かれておらず、「好きだ」といメッセージ、ぐっと来ました。
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(出典 君の名は 公式HP TVCM大ヒット篇2)

・三葉と瀧お互いを電車の中で見つけるシーン

彗星が糸守に落ちてから別のシーンに移って、瀧くんまさかの大学生しかも就活中ということは大学3年〜大学4年生ということですよね。飛びましたねえ。このシーンを見て、「結局相手の名前は思い出せずに、探し続けるエンドになるんじゃ・・・」と一抹の不安を覚えたものですよ。
そして、更に美しくなられた奥寺先輩(人妻 ← 重要!!!!!)との再開後に再びシーンが飛びます。

瀧の姿がスーツ姿+カジュアルバックだったので、更に時間が経過してすでに社会人になった後?だと思います。
すれ違う電車の中でお互いを見つけ、懸命に探して、走り回って、ようやく再会。でも彼らには探している誰かが、本当にその人なのかはわからない。
階段ですれ違うときの二人の悲痛にも似た表情は、複雑な心境を表している感じに取れました。
決心して瀧から声をかけ、お互いに「君の名前は?」というセリフで終わりを迎えます。

このシーンで私は「救われた・・・良かった・・・」という感情一色でした!

最後に

私は、この作品を2週連続で見ました。(それなのに拙い感想しか書けず悲しい限りですが・・・)
1回目は純粋に作品を楽しみ、2回目は1回目で感じた疑問や、こういうことなのかな?という自分なりの仮説を持って鑑賞しました。
の、つもりでしたが、2回目も気づいたら食い入るように鑑賞してました・・・(^_^;)

確かに、この作品には良い点もあれば、疑問や矛盾点を感じるところはあります。こう言う言い方は失礼かもしれませんが、矛盾や疑問点が全くない作品のほうが珍しいのでは無いのでしょうか?
やっぱり、作品は粗探しをしながら見るよりも、いいところを見つけて行くほうが楽しいと思いますよ。それでも気になる矛盾や疑問点は自分なりに「こういうこと?」など仮説を立てて
それでも気になるなら、また見ましょう!その際は、私みたいに仮説の検証を忘れて、食い入る事のないように・・・

さて、聖地巡礼の準備でもしましょうかね。

www.kiminona.com